VALUE

教会の建築的価値

当文書は、下記3つのwebサイトを参考に構成されています。

アルヴァ・アアルト
北欧の賢人

最も影響力を持った20世紀の建築家の一人であり、建築評論家のジーグフリート・ギーディオンが「北欧の賢人」と例えたアルヴァ・アアルト(1898-1976)は、フィンランドのクオルタネに生まれました。生涯、アアルトは200を超える建物を設計し、そのどれもが有機的なフォルム、素材、そして光の組み合わせが絶妙な名作として知られています。

portrait

推薦された作品は次のとおりです。
アアルトスタジオ:StudioAalto
アアルトハウス:The Aalto House
フィンランディアホール:Finlandia Hall
国立年金研究所(本部) :National Pensions Institute (headquarters)
文化宮殿:House of Culture
ユヴァスキュラ大学キャンパスエリ:Jyväskylä University Campus Area
ムウラツァロ実験室:Muuratsalo Experimental House
パイミオのサナトリウム:Paimio Sanatorium
セイナヨキシビックセンター:Seinäjoki Civic Centre
スニラパルプ工場住宅地:Sunila Pulp Mill Residential Area
サユナットサロタウンホール:Säynätsalo Town Hal
マイレア邸: Villa Mairea
スリークロス教(ヴォクセニスカ教会):Church of the Three Crosses (Vuoksenniska Church).
出典

UNESCOの世界遺産

アアルトの建築物は、近代建築の世界的な文化遺産であると同時に、フィンランドの福祉国家建設の発展と、総合的なデザインアプローチを反映しています。

「アアルトは、1930年代という早い時期から、機械的な機能主義からの脱却を図っていました。デザインの中心となるのは、個人やコミュニティといったユーザーであり、その人たちの全体的な幸福を建築の力で実現しようとしたのです。この人間的なアプローチは、当初から国際的な注目を集め、高く評価されました。そしてこの傾向は、フィンランドの建築の発展に大きな影響を与えました。」とアルヴァ・アアルト財団の建築家Jonas Malmbergは言います。

これらの功績を元に、アルヴァ・アアルト財団は、アアルトのワークスをUNESCOの世界遺産に提案することを決定しました。

現在、UNESCOの世界遺産には、建築家ル・コルビュジエと建築家フランク・ロイド・ライトという2人の国際的な近代建築作品群が登録されています。アルヴァ・アアルトの建築事務所が設計した建築物は、フィンランドの他の世界遺産とは異なる近代建築を形成しており、彼らの作品と同様に、近代建築の世界的な文化遺産です。

スリークロス教会の
魅力とは

発想とデザイン、この両面からみてもユニークな1950年代の教会

スリークロス教会は、その中心となる建築様式、形状、構造、素材、環境とのつながり、そして最も重要な調度品を含めて、三教会の建物は、その中心となる建築様式、形状、構造、素材、環境とのつながり、そして最も重要な調度品を含めて、非常にオリジナルのまま保たれています。

周辺環境の重要な特徴は、教会の隣にある松林で、正面玄関からの眺めや教会のホールからの眺め、そして教会の後ろにある広々とした草原です。風景の中で、時計台は、工業地域の煙突や大きな構造物の中で、独自の意義を保っている。この教会が計画されたイマトラの総合都市計画は、ほとんど実行されないままであった。

出典

この教会はImatraの教区員によって建てられたものでVuoksenniska の産業及びここに住む地域住民と社会の為のものである。ただ単に宗教的な儀式のためだけのものではなく、全ての教区民の為にスポーツを含む様々な活動に使われている。

参考

スリークロス教会の建築は、機能重視の観点から自由と秩序が融合されたものになった。教会の設計にあたり異なる使用を構想し空間を3つに分け波打つ様なコンクリートの骨組みを作りそれぞれに西向きの入り口を設けた。3つの空間は大容量のモーター使用の可動壁で仕切られ個別にも統合した形での仕様も可能となっている。

内部には若干の変更が加えられたのみである。 手直しはオルガンとオルガン用のバルコニーで、地下にある台所と隣接する貯蔵庫は僅かな変更のみである。

エントランスロビーにはバリアフリーの入り口を設けたトイレが後付された。

情緒的な力をもつ外形

ファサードはレンガに白漆喰をぬり、屋根は銅板である。支持構造はレンガの組積壁と薄いコンクリートのボールトで作られた。屋根は有機的な形で柔軟性のある壁が徐々に屋根のスラブ部分に変形する形で収めてある。ピロティはほぼ壁の中に収まっている。
現代的な趣の強いデザインではあるものの中世から伝わる伝統的なノルディック教会の特色が塔、聖具室、後陣や聖歌隊席などに多く取り入れた作りになっている。西側の入り口は伝統的な武器庫のような設えである。
入り口は高さを低く抑えてあり形は四辺形ではあるが、教会の3分割出来る内部は起伏にとんだ伸びやか且つダイナミック空間になっている。これとは対照的なのが塔であり形は流線型で、近在の工場の建物と競うように屋根から突き出ている。この塔は建物の地下の土台部分に使用された大量のコンクリートのみで支えられている。

出典:ALVAR AALTO MUSEO, Niina Svartström 

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